ことのきっかけはこれ。

https://x.com/daiksy/status/1846479336926543964?t=ycfU9AV9J0VwZWtmyhSYjA&s=19

これはマジで大事。直感的にも本当にその通り。だが、悪意があるわけではないと思っていて、やりがちな人はなんなら善意とやる気に満ち溢れていたりする。学び始めの無双感がある状態だともっとやらかしがちなんじゃないかな。実体験としても。

これだけ各所でダメと言われてるから、もう人類普遍の知識なんだろう。この手の話はどうしても感情が絡んでくるので、理由はある傾向の範疇にあれど、個々の現場において具体化する。それぞれの現場でやらかして学ぶのも含めてそうなのかもしれない。

だったら、なんでダメなの?となんで初期から介入できそうと思うの?を自分にとって納得する形で言語化しておきたいと思った。

今までの経験から言って、大まかにつまづきやすいポイントとしては、

だった。

なお、今回の話は既存のチームがあって、新しくそのチームに入っていくマネージャがいる、という局面を対象にしている。あと、詳細は省くが、たいていこの辺は地雷を踏み抜いた経験がある。また、阿部はどうも悪意を前提にすることは苦手なようで、基本的にはポジティブな動機から物事が進んでいると考えがちだ。以下に書かれていることはそういうバイアスがあることは前提に読んでいただきたい。

過去経緯について

あなたが参加する前からチームは存在する。それがどのくらいの期間存在していたチームかはわからないが、そこには歴史がある。彼らは手を拱いているわけではない。何かがやれていないのは、やる時間が取れない、ブロッカーを取り除く手段が取れないなどの経験を通じて無力感を学習してしまっていることが多い。それでも掌握しうる範囲での改善や頑張りを続けていることがほとんどだ。

「やってみたけどね」がチームの本心だと思う。

あなたはそれまでもだいたいにおいて何かを推進する立場にいただろう。多分こういうことを取りまとめて推進する力がある。そうでなければ、あなたは今このポジションにはいないし、そのロールも期待されない。そして、チームのマネジメントを任せたいという時点で変革を起こすことを期待されている。

また、チームに入る前にステークホルダーからチームのことを聴いているはずだ。対象チームに対する不満点や足りないところばかりが出てきていないだろうか?それらがどんな視点で、どのような背景で語られたかを注意する必要がある。無論ステークホルダー側にも悪意はないだろう。しかし、暗黙の期待値のズレがそういう言い方にさせてしまうことがある。少なくともこういうケースではステークホルダーからは期待に答えているチームとはみなされていないと思う。

つまり、チームとの対話がまだ十分になされていない状態での事前情報では、チームの積み上げを過小評価する方向に情報が集まりやすいということだ。知らず知らずのうちにチームを下に見て、自分が導くという構図の中で考えているわけだ。ステークホルダーからは期待されるし。もう、考え方としてはむちゃくちゃ危険。

まずは過去経緯をしっかり聴こう。そして尊重しよう。あなたに求められていることは、それ以上のことだ。

信頼関係について

なんというかこれはもうシンプル。

どんなに肩書があっても、昨日来たばかりのやつに何でも話せるか?